どーも、ちゃだいん(@chadain0809)です。
突然ですが、僕のこどもは5歳にして、「てんかん」を発症しました。
記録的な猛暑に見舞われた2018年の夏、保育園でのお昼寝中にけいれんして救急搬送。
職場に「意識不明」との連絡があった時は、手の震えが止まりませんでした。
文献によると、小児期は一生で最もけいれん発作を起こしやすい時期であり、てんかんの発症率も高いとの事。
発症当初は、不安でネットサーフィンの毎日でしたので、同じ境遇の方々へ発信するつもりで、これまでの経過を書きたいと思います。
先にこどもの現在をお伝えすると、計4回のてんかん発作を起こしましたが、その都度、抗てんかん薬の種類や量を調整することで、かれこれ9か月は発作が起こっていません。
しかし、脳波上はまだ異常波を認める為、油断はできません。
眠りにつくかつかないかの時に、てんかん発作を起こすことが多いので、寝付いてから1時間はそばにいるようにしています。
その1時間は、娘のそばで米国株価チェックです。
おかげで視力低下を感じる今日この頃。それではまいりましょう。
Contents
子供のてんかんの症状を知ろう
新生児や乳児は、神経細胞の抑制機能の未発達や脳の興奮性の増強などにより、けいれんを起こしやすいとされています。
親に「あんたは小さい頃に高熱でけいれんして大変だったわよ」と言われた人は多いと思います。これは熱性けいれんの可能性が高く、てんかんではありません。
熱だけでなく、下痢が続くとけいれんに繋がる場合もあるようです。
では、てんかんとはどんな病態を指すのでしょう。
こどものてんかんの分類 ~特発性部分てんかん~
中心側頭部に棘波を持つ良性小児てんかん
最も頻度の高い小児てんかんであり、1~15歳までのてんかん患者の約15%に相当します。
好発年齢は3~14才であり、特に異常はなく正常に発達してきたこどもに起こります。
発作は、入眠時や覚醒直後に起こりやすく、僕のこどもは恐らくこれに当たると思います。
4回の発作はいずれも睡眠中であり、左顔面のぴくつきと左手と左足の不規則なけいれんを認め、1~3分程度続きました。
けいれんがおさまると、しばらくは左手足が脱力状態になりますが、時間の経過とともに回復していきます。
寝付く時を観察していると、左の骨盤や足が不規則に動くことがあるので、これが正解かはわかりませんが、けいれんの前兆と捉えて、こどもを起こすようにしています。
てんかん発生時は、初めて見る場合は特に、気が動転すると思います。
眼球がどの方向を向いていたか、けいれんの症状は顔や手足のどこに出ていたか、何分続いたかなど、症状を正確に伝えることが、正しい診断につながるのですが、すべてを記憶しておくのは難しいでしょう。
そのため、てんかん発生時の動画をとることをお勧めします。百聞は一見に如かずです。
ですが、僕はそこまで出来ませんでした。こういう時に冷静なのは妻の方です。
僕は撮ってないでそばにいろと怒ってしまったのですが、救急搬送後に、妻は主治医から褒められていました。
この発作は予後良好で発作頻度も少ない為、必ずしも抗てんかん薬の内服は必要ないとの事ですが、僕の子どもは「イーケプラ」という薬を飲んでいます。
「イーケプラ」に敬意を表して、開発企業への投資を検討しましたが、ベルギーの企業であり、アメリカ市場で買うことはできませんでした(もしかしたら検索不足かも)。
ちなみに、抗てんかん薬の「ガバペン」はファイザーが関わっています。
僕のポートフォリオの一つです。
関連記事です。救命処置は絶対知っておくべき知識と技術ですね。

Panayiotopoulos症候群
正常に発達してきたこどもに発症し、好発年齢は1~12歳。
発作は睡眠中に多く、吐き気や嘔吐を全例に認めます。予後は良好。
文献には、年齢とともに発作部位(脳の部位)が移動するとあるため、症状が出る部位(けいれんする部位)が変わる可能性はありますね。
こどものてんかんの分類 ~特発性全般てんかん~
小児欠神てんかん
正常に発達してきたこどもに発症し、好発年齢は4~10歳で女児に多いです。
発作は意識障害であり、4~20秒ほど動きが止まった後、何事もなかったかのように動作を再開します。
発作回数は多く、1日数百回に及ぶこともあるようです。
予後は良好だが、発作回数が多いことで認知機能に影響をきたすため、抗てんかん薬の治療が必要です。
若年性ミオクロニーてんかん
突然起こる非律動性の短く不随意なけいれんであり、両手に起こることが多いです。
睡眠不足やゲームなどの行為で誘発されやすいようです。
抗てんかん薬治療の反応が良く、治療を中断すると、90%以上が再燃すると言われています。
今回は小児てんかんの部分発作と全般発作について書きました。
てんかんは成人や高齢者でも特徴が異なりますので、需要があればまた書きたいと思います。
本記事は、「CLINICAL NEUROSCIENCE 2017 Vol.35 No.7 てんかん」を参考・引用しています。
気になる方は検索してみてください。
日本小児科学会では一般の方向けに、こどもの救急時の情報などを発信しています
まとめ
僕の子どもは、睡眠不足になると、てんかんが誘発されやすいです。
初回のてんかん発作は、友達家族と1泊2日の旅行に行った次の日に起こりました。
元々眠りが浅く、お出かけが大好きで、興奮気味であったことも影響しているかもしれません。
大型連休や夏休みなど、こどもさんの睡眠時間が遅くなりがちな時は、注意して観察しておくと良いかもしれませんね。
今では徹底した睡眠管理をしています
。
来年から小学生。
お昼寝がなくなり、環境も変わる為、気を引き締めて見守りたいと思います。
ちなみに、主治医の話では、抗てんかん薬は治療を開始したら、3年間は続けるそうです。
今はてんかん発作は落ち着いていますが、脳波異常は認めるので、3年の間に異常波が消え去ってほしいものです。
僕の小学生の頃の楽しみは、友達宅に泊まりに行ったりすることでした。
僕の子どもも、てんかんが落ち着いて、人並みの学校生活が送れますように。。
それではまた。
Life is challenge meet it.