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てんかん

【疑問】こどもの抗てんかん薬はいつまで飲み続ければいいの?

どーも、てんかん持ちの6歳児を溺愛しているちゃだいん(@chadain0809)です。

まだまだ暴落は来そうにないので、まじめな話をします。

長女は5歳の誕生日付近で、「てんかん」を発症しました。

詳細は過去記事をご覧ください。

【癲癇】子供のてんかんの症状を知ろう僕の子どもは、睡眠不足になると、てんかんが誘発されやすいです。発作時は動画をとりましょう。 大型連休や夏休みなど、こどもさんの睡眠時間が遅くなりがちな時は、注意して観察しておくと良いかもしれませんね。...

てんかん治療の基本は、抗てんかん薬による薬物療法。

薬物療法の目標は、てんかん発作を最大限に抑制し副作用を最小限にすることです。

昨今は新規抗てんかん薬が相次いで発売されており、従来の抗てんかん薬に比べて、副作用や飲み合わせの問題が少なく、安全に使用できるメリットがあるようです。

長女は毎日欠かさず、朝と夕に「イーケプラ」という新規抗てんかん薬を飲んでいます。

イーケプラの内服が始まる際、主治医から「眠気が強くなる子がいます」と説明を受けていましたが、今のところそういった症状は認めませんね。

長女は薬を飲むことにすっかり慣れっこですが、僕と妻は「飲み忘れ」がないように、細心の注意を払っています。

下の双子にまだまだ手がかかる為、朝のバタバタした時間の中で、飲み忘れてしまった事もありますし、通勤中に飲み忘れを思い出し、職場に遅刻して保育園まで飲ませに行ったこともあります。

長女が年長さんになった今では、長女から薬を飲んでないことを教えてもらったりと、トリプルチェック(僕、妻、長女)で対応が出来るようになりました。

最近は、長女の不安をあおらない程度に、なぜ薬を飲まなければならないのかを説明している段階です。

発症から1年をかけて、「飲み忘れない体制」は随分整いました。

昨年の12月を最後にてんかん発作は起きていません。

ではこの生活をいつまで続ければよいのでしょう?

【疑問】抗てんかん薬はいつまで飲み続ければいいの?

長女の抗てんかん薬(イーケプラ)を開始する際、主治医の説明では、

・3年は内服を続けなければならない
・定期的に脳波を測定して経過を見ていく
・内服後の眠気に注意する必要がある

との説明を受けました。

内服開始時は、少量から始めるらしく、数週間後に2回目のてんかん発作が起きました。

てんかん発作が起きる度に、イーケプラの量を漸増していき、4回目の発作後に調整した量で、現在は発作が落ち着いています。

脳波に関しては、まだ異常な波形(棘波)が出ているようなので、抗てんかん薬(イーケプラ)が抑制してくれているということでしょう。

薬物療法をやめることについて

新規抗てんかん薬は副作用が少ないというメリットがありますが、発作消失後に薬物療法の終了を望む患者が多いようです。

この気持ちは非常に理解できます。

毎日の服薬管理は大変ですし、親は飲み忘れに注意を払うというストレスに晒されます。

小児では予後良好なてんかん症候群が存在し、抗てんかん薬の長期服用による認知面、行動面に対する副作用を回避するためにも、薬物療法をやめて得られるメリットも大きいです。

小児は成人のてんかん例と比べて再発率が低いので、薬物療法をやめるにあたっては、発作再発がもたらす影響と上記メリットを比較検討する必要があります。

長女の状況で薬物療法をやめることを考えてみると、

メリット:服薬管理がなくなる、金銭的な負担がなくなる、友達の家にお泊りに行ける(友達との信頼関係にもよる)

デメリット:発作再発のリスク(脳波で異常波が認められている)

もちろん、現時点では主治医の説明であった3年を経過していない、脳波で異常があるという理由で、薬物療法は継続する必要があるでしょう。

抗てんかん薬により2年間の発作消失が得られた症例のうち、薬物療法をやめた例における発作再発率を調べた文献では、成人で44~66%、小児では12~52%だったようです。

てんかん薬物治療終結のガイドライン

ガイドラインでは、薬物療法終結後の発作再発リスク因子が解説されています。

内容をまとめると

・治療終結の検討にあたって少なくとも2年間の発作消失を得る必要がある

・小児では、2年間より短い発作消失期間でも治療終結を検討してよい

・性別、てんかん家族歴、熱性けいれん既往、罹患期間、発作頻度、抗てんかん薬の種類・量と治療終結後の発作再発リスク増大に有意な関係は認めなかった

・薬剤の漸減中止には6か月以上をかけるべきである

・治療終結後は2年間の経過観察が必要である

2番目に発作消失から2年経っても治療終結を検討してよいとありますが、長女は脳波に異常を認める為、今抗てんかん薬をやめるのはリスクが高いと言えます。

安易な薬物療法の終結は慎み、発作再発リスクと治療終結によるメリットを比較して検討しましょう。

まとめ てんかんを持つわが子の為に出来ること

わが子がてんかん発作を起こす瞬間は、2度と見たくないのです。

服薬管理のストレスなんか悩みではありません。

幸い、眠気などの副作用もありませんので、今後も定期的に脳波を確認しながら、抗てんかん薬による治療を継続していきます。

ただ、医師の治療方針にすべてお任せするのではなく、最低限の知識を身に付けて、主治医と議論できるように努力しましょう。

こどもの様子を常に把握できるのは、親です。

てんかん発作時に、どんな症状(発作時間や部位、眼球の向き、意識レベルなど)が出ていたのか知れるのも親。

身近で感じ取れる情報を主治医と共有し、最善の策を講じれるように頑張りましょう。

本記事は、「CLINICAL NEUROSCIENCE 2017 Vol.35 No.7 てんかん」を参考・引用しています。
気になる方は検索してみてください。

日本小児科学会では一般の方向けに、こどもの救急時の情報などを発信しています

http://www.jpeds.or.jp/

それではまた。

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米国株セラピスト
ちゃだいん
高配当個別株の中にセクターETFを取り入れてリスク低減を図る戦略。双子を含む3姉妹の父。ジュニアNISAを積極活用。理学療法士としての知見を活かした子育てや健康情報も発信。
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